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紋章は個人を表す模様のことです。中世の騎士たちは顔も体格もわからないような鎧と兜を身にまとって戦場におもむきました。鎧と兜を付けた状態では誰が敵で誰が味方かも区別がつきませんし、守るべき王が誰なのか、倒すべき敵の大将が誰なのかもわかりません。そこで生まれたのが紋章です。日本の兜飾りと同じような意味を持っています。紋章は盾に大きく描かれ、また多くの場合サーコート(鎧の上に着る衣服。太陽熱から遮断するために着用です)の前後にも描かれました。このような意味合いがあるため、紋章は個人につき1つ存在します。つまり、同じ紋章を2人以上の人物が使うことは禁止されていました(国が別なら許可されているようですが)。父親が死ねば親の紋章を使いましたが、父親が生きている間は父親の紋章を少し変えて使うのが通常です。兄弟なども同様です。女性は父親の紋章を(結婚したら父親と夫の紋章を組み合わせます)使うのが通常です。他にも紋章にはさまざまなルールがあり、ルール違反をしている紋章は使用することができませんでした。ペンドラゴンではそこまで厳密にはやりませんが、一応ある程度は守ってもらいます。
後世では、紋章は家系図のような意味合いを持つようになりました。婚姻することで紋章を混ぜ合わせることが多くなったからです。ペンドラゴンの世界では、まだそこまで複雑な紋章は存在しません。 比較的単純なデザインの紋章はすでに円卓の騎士たちが使用していることが多いので、プレイヤー・キャラクターの紋章には向きません。ほんの少しだけ(本当にほんの少しです)複雑化させるのが好ましいと思います。 |
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紋章で使うことのできる色は厳密に定められています。色の系統は3種類で、同じ系統の色同士を重ねることは基本的に違反です(例外はありますが)。理由は見づらくなるからです。紋章本来の意味として、見づらいのは本末転倒なのです。3系統のうち、毛皮色(ファー)は特殊なのであまり使われません。 |
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